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| 先日、「釣りコミック(辰巳出版)」に連載している四コママンガ「釣り好きオヤジの釣行絵日記」の9回目の原稿を編集部に送り、手違い無く届いているか確認のため電話を入れた。 オイラ:「もしもし、○○と言いますが、編集部の○○さん、おられますか?」 相 手:「○○は取材で、今日はもどりませんが…」 オイラ:「ではお伝え願えたいんですが、8月号の原稿を送りましたので確認お願いしますと…」 とまあ、ここまではよくある会話で、自分でも言い慣れた言葉なので違和感泣くスラスラと言えた。 しかし、次の瞬間、電話に出た相手の女性が、思いも寄らぬ言葉を発したのだ。 相 手:「わかりました。恐れ入りますが、もう一度、先生のお名前をお聞きしたいのですが…」 せ…せ…先生…ってか…。なぜか急にオロオロしだすオイラ…。 オイラ:「え…え…えっと…、△△です…」 まるで「裸の大将」のように突然ドモリ口調になってしまうのだった…。すると相手は、さらに追い打ちをかけるように 相 手:「△△先生ですね、わかりました。ではそのように伝えておきます」 ま…△△…先生…とな。じ…女性の生声で…じ…じかに…せ…△△先生なんて、い…言われたのは…は…初めて…なんだな…。あ、イカンイカン、ますます裸の大将的口調になってきた…。 オイラ:「よ…よろしく…お…お願い…す…するんだな…じゃなくて、お願いします」 すっかり舞い上がってしまい、しどろもどろなのである。 う〜む…、この世に生を受けて46年(もうすぐ47年)、女性に○○先生なんて言われたのはもちろん初めてなので、なんていうか…、お尻のアナがこそばゆくなった…。 ついこの間、土木系アルバイトに行った時は、タンクトップに作業ズボン、頭にねじりハチマキをして泥だらけになりつつ、茶髪のヤンキー兄ちゃんに「最低やな、このオッサンは」などと言われ、負けじと「お前に言われたないわ」とやり返していたオイラなのである。 それがいきなり○○先生…。この落差は何???? 近頃いろんなバイトをしているので、自分でもよくわからなくなってきてはいるが、頭を振れば「カラカラ」と鳴るようなオイラの小さな脳みそでは、このように急変する事態には対処しきれず、言語中枢に障害を与えているようだ。いわゆる「思考停止」で、♪パニっパニっ、パニパニパニック♪という状況である。ようワカランけど…。 いやいや、それにしても「先生」という言葉は、ある意味スゴイ魔力を持っている気がする。オイラの場合、様々な仕事をしているせいもあり、パニックを起こして裸の大将化してしまったが、これがソコソコの地位、例えばサラリーマンでいうところの係長や課長クラスが「先生」と呼ばれたりすると、たちまち態度は横柄化し、笑い方も「うきゃきゃきゃ」から「むはははは」に変わるのではないだろうか。 それが証拠に、政治家は国民の代表というだけなのに、なぜか「先生」と呼ばれ、横柄な態度でふんぞり返り、国民を見下しては「むはははは」「がははは」と馬鹿笑いしているではないか。 医者もそうである。「白い巨塔」ではないが、なぜか患者に対して横柄なのだ。立場を置き換えると医者が店主で、患者はお客である。お客さんに横柄な態度で望めば、たちまち店はつぶれてしまうのが世の常。医者もそれくらいのことを考え、患者さんに「まいど当院をご利用いただき、誠にありがとうございます。只今ポイント還元セール中ですのでお得になっておりますよ。で、今日は? 風邪で注射を希望? ありがとうございます! 今なら注射1本で200ptつきますから大変お得です、ハイ」くらいのことを言えってんだ。 しかし、オイラは注射が嫌いなので「今日は定休日前のサービスデーですので、注射1本打つと、さらにもう1本サービス!」などと言われても困るから、あまり話を広げずこれくらいにしておこう…。 閑話休題。翌日、担当編集者から電話があった。 編集者:「原稿届きました。いやあ今回も面白かったですよ」 というゴマスリ的発言に有頂天になるほど、オイラは世間知らずではないのだ。 オイラ:「ありがとうございます。そう言ってくれるのは○○さんだけですよ」 などとクールに返事を返す。 編集者:「いやホントですよ。読者からの「おもしろかった」というハガキが届いて、今月号のボイス(読者の言葉のコーナー)に載るハズですよ」 クールに眉根を寄せ、ニヒルな笑みを浮かべるだけのオイラだったが、その言葉を聞いて一気に破顔。 オイラ:「マジっすかぁ? うひゃひゃひゃ!」 編集者:「先月号の漫画トリオのネタなんて、編集長が大喜びでしたもん」 さらに有頂天になるオイラ…。 オイラ:「うひゃひゃひゃ! もうドンドン誉めちゃってください。オイラ誉められて育つ子供…じゃなくて、オッサンだから」 などとほざく始末である。 編集者:「また来月も面白い原稿、待ってますので!」 オイラ:「そうかね。うむ、わかった。頑張ろうじゃないの。むはははは!」 すっかり乗せられ、バカ政治家のように横柄化するオイラであった…。 |
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