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6月8日(日)。
FC KAWATAの会長・小島テッチャンが以前仕事で滋賀県志賀町に行った際、仕事場のスグ脇に流れる側溝に小アユが群れているのを見つけ、後日その小アユを網ですくって持ち帰り食べたらしく、この日も「小アユをすくいに行こう」ということになった。メンバーは会長とタクチャン、そしてオイラの3人である。
朝9時過ぎに山科を出発し、1時間ほどで現場に到着。琵琶湖畔の旧家が立ち並ぶのどかな住宅地に、その側溝は流れている。都会の側溝とは違い、流れる水もキレイである。
目を凝らすとなるほど、小さな小魚が勢いのある水流をもろともせずに泳ぎ回っているではないか。だが会長は一目見るなり「数が少ない」とぼやいている。庭先で農作業をしていたおばあさんに尋ねると、「まだちょっと時期が早い」と言い、「私も小さい頃は小アユを良く獲った」と笑う。戦中もしくは戦後まなしの混沌とした時代だったであろうが、目の前に流れる小川で食べられる小魚が追えた時代が羨ましくもある。
今まさに、その食せる小魚を追おうとしているオイラ達だが、当然小さい子供ではなく、大きくて汚いオッサンというところが実に悲しいではないか…。もっと自然が豊かな場所で育っていれば、こんなひねくれたオヤジにはならなかっただろうに…。
とりあえず脳だけはシワもなく少年のようなオッサン3人は、網を手に持ちキャッキャ言いながら振り回すのである。時折通る車のドライバーが不審な目でオイラ達を見ていた…。
さっそく会長が2〜3尾を掴まえるが、向こうも「こんなオッサン連中に捕まったらアユの恥」と思ったかどうか、とにかく上手く網を逃れてサッパリ獲れない…。さらには網にも問題があり、作りが軟弱で水圧に負けてスグにひん曲がってしまうのだ。オッサンがオッサンなら、網も網…といったところか?
無駄に時間を費やすだけと判断した会長は、少し戻った琵琶湖岸に場所移動する。小さな川が流れ込むその波打ち際に、たくさんの小魚が群れているが網ですくえる状況ではない…。「釣り具を持ってきたらよかったぁ〜!」と悔いたところでアトの祭り…である。
だが、しつこいバカオヤジ達は散歩していたオジサンに釣具店の所在地を聞き出すと、さらに「ダイソー(百円均一ショップ)かコメリ(日曜大工店)を探して竿を買おう」と、またまた車を走らせるのであった。
しかし、都合良くダイソーやコメリが近所にあるハズもない。それに気付くと今度は「竹を切って竿にしよう!」と言い出す…。オッサン達よ、そこまでして小アユが欲しいのか…?
「サバイバルみたいで楽しいやん!」と加齢臭が充満する車内は異常に盛り上がりだし、竹藪を見つけると狭い道にもかかわらず、大きいハイエースグランビアを乗り入れて行くのである。そして、いつでも逃げられるように車のエンジンをかけっぱなしにし、竹採り部隊は敏速に車から降り立つのであった。はたしてこれが40代のオジサンのやることであろうか…。
ランボーのごとく辺りの気配を伺い緊張したのも束の間、予想外に手頃な竹が切り捨てられているのを見つけて安堵するオッサン達。そして無駄な枝を切り落として、見事に立派な竹竿を2本、手中に収めたのであった。
来た道を折り返し、小さな釣具店で仕掛けと練り餌を購入すると、さきほどの浜へと舞い戻る。
「写真撮って! 写真撮って!」とはしゃぐバカオヤジ達を撮り、いよいよハジメ人間ギャートルズ的サバイバル小アユ釣り隊の実釣開始である。
はてさて結果はいかに? まぁ冷静に考えると昔から「見える魚は釣れない」なんて言われるがごとく、タクチャンが1尾を釣っただけに終わる…。さっきまでのハイテンションは一気に急降下。それでも懲りないオヤジ達は「また来週リベンジや!」と荒い鼻息を噴出し、残った練り餌を車に持ち込むとスゴスゴと帰路につくのであった…。いやはや、それにしてもこのオッサン達の行動は突拍子も無くて実に笑える。
あ…、最後に言っとくけど、写真を見てわかるように、オイラは入っていないので、くれぐれも一緒にしないでね。うっひゃっひゃっひゃ!
※奇しくもこの日、東京は秋葉原で無差別殺人という重大事件が起こり、七名の命が奪われたことを夜になって知りました。ワケのわからない犯人の凶行には憤りしか感じられず、このような事件が二度と起こらないよう祈るとともに、無念にも亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
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